レスリング普及の為には、色々教室が増えないといけません。
これからレスリング教室を開かれる方への投稿です。
但し、レスリング教室を開くとなると色々と条件がいります。
STEP1.レスリングを教えれる人がいる事(ここは結構いると思います)
STEP2.練習する場所がいる(結構広範囲で)
STEP3.マットが必要(高価格、保管場所の問題)
STEP4.仕事と別にするか、独立し営利が成り立つ位の運営が可能か?
STEP1.
まずは、レスリングを教えれる人がいるかどうか?という点ですが、その他のスポーツに比べると、レスリングをしている人たちは比率としては少ないとは思いますが、それでも結構いると思います。
高校生や大学生に教えるのと違って、園児や小学生などに教えるというのはハードルが結構高いかもしれませんが、仕込んでいくのはそれ相応に時間がかかると思います。
高校生・大学生にレスリングを教えるのは、理解力や精神面の差でハードルは低いですが、園児・小学生となると結構教えるスキルが別枠で必要となります。
基本的にここのハードルを超えれば、教える事は可能かと思います。
おそらく、世の中には教えたい方々は沢山いると思います。
教えるのも上手な方々もたくさんいると思います。
ステップ1は難なく超えれそうですね・・・・。
問題はここから・・・・。
SETP2.
レスリングをするには、それ相応の広さの練習場が必要です。
個人でするなら、家の部屋にマットを敷いて教えるのも出来るでしょうが、教室クラスとなると結構な広さが必要です。
基本のマットの広さが12m×12mがレスリングのマットの広さです。
教室を開くのに絶対に12mなといけない事はないので、開設時にオーダーで依頼すればどんなサイズでも大丈夫かと。
ここまで広いのは中々難しいでしょうが、手段としては下記の通り。
・高校や大学などレスリング部がある所で開催する(これが一般的)
・貸店舗などで店舗を借りて開催する
・自分で建てて開催する
・マットを置かせてもらえる公共施設や学校に交渉する
等になってくると思います。
高校や大学などのレスリング部がある所で教室を開くのが、基本的にコストなども最小限になり一般的です。
ただし、そんなそこらに沢山レスリング部は存在しません。
レスリング部を学校で開いてもらうにしても、顧問の問題やその他の問題で新規に開拓が結構難しい現状です。
となると、貸店舗するというのが無難になってきますが、仮に家賃が練習をする広さや地域の地価にもよるでしょうが、10~20万円/月かかると想定しましょう。
※水光熱費は含むという前提で。(田舎だったらもっと安いでしょうが・・・・)
仮に月謝、一人5,000円~8,000円としましょう。(家賃が20万/月:水光熱費含む)
月謝が5,000円の場合、40人はいないと相殺されません。
月謝が8,000円の場合でも、25人は最低いないと相殺されません。
仮にコンビニ位の広さを借りれたとします。
そこに実質40人がまともに練習できるかと想像頂くと分かりますが、ぎゅうぎゅう詰めになります。
もちろん、ローテーション方式で練習するでしょうけど、結構厳しいです。
広さの都合があると、むやみに増やすことも出来ず、定員を設けないといけない場合もあります。
曜日ごとに分散させることが対応策でしょうが、計算しながら受け入れないといけません。
借りるのが嫌な方は、自分で買うというのもあります。
初期投資をして後には、あまりかからないのが好む方はこちらでしょう。
加え、借り物でない分、自由にできるメリットもあります。
但し、土地に加え、建物代が発生しますので、はい!建てましょう!って、中々高額なお金が発生しますので難しいです。
初めから何かしら建っていたところを、リフォームするだとかの方が、コスト的にはお安く済むと思います。
貸店舗で毎月10~20万かけるなら、一気に払った方が無難ではあると思います。
家賃が月10~20万円としたら年間120~240万円コストがかかる事になります。
10年で1200~2400万円ですね。
家が建ってしまいますね。
建てたら建てたで「税金」などもあるでしょうが、その辺りは、しっかりどちらがいいか計算した方が良いです。
んで、ここからがまた問題が・・・・。
STEP3.
レスリングをするとなるとマットが必要になります。
問題として
・マットの価格破格に高い
・マットを置いとける所があるか?
言うまでもなく、レスリングする際には「マット」がいりますね。
床でもできない事もないと言いたいところですが、怪我の元ですので・・・・。
さらに常時、設置できるところでないといけないという条件もあります。
1m×2mの体操用のマットを何枚か持っていき、練習するのもありでしょうが、アンダーシートがないと、確実にマットがずれる事は言うまでもありません。
普通の基準マットは普通に購入すると300万円前後します。
300万円というとなかなか簡単に一般の人が手を出す価格ではないですね。
後問題は、仮に購入できたとしても、置いておく場所をどうするかでしょうね。
マットは12m×12mの場合、72枚あります。
マットの高さが5cmと計算して面積が1m×2mになります。
72×5cm=360cmの高さの場所が必要です。
加え、アンダーシートなども場所もいります。
基本的に練習の都度でマットを出し入れ設置するのは労力として不可能です。
基本的に常時設置できるところが必要となります。
ローラースポンジマットが低価格帯で普及しているので、無難ですが、仮に片付けるとなると丸めると直径が1mは超えるような円柱になります。(高さは一般的なので1m58cm×巻いた長さ)
設置が簡単ですが、片付けた際の体積が結構取りますので、結局は常時設置できるところでないと基本的に難しいという結論になります。
12mのマットですと156cmのモデルが8本ローラーが必要になります。
かなり場所をとります。
ただ、低価格帯で揃えるならローラースポンジマットはおすすめです。
ちなみにうちでも仕入れれますが・・・・。
12m×12mクラスならおそらく100万円切って販売は可能かと思いますが、その時のレートなどにより多少は変動します。
後は厚手の「ジョイントマット」という手も低コストで持ち運びには良いですが、大人は良いかもしれませんが、子供にはちょっと硬すぎますからね。
ジョイントで一般的なのが1〜2cmの厚さなので、ちょっと、倒されたり、投げられたりは、小さな子供達にはきついかな。
まあ、柔道の畳を考えれば、柔らかい気がせんでもないですが、レスリングはまた種別が違いますもんね。
ただジョイントマットでは、タックル入る時や踏み込んだ時や色々な動きには対応が難しいでしょう。
ほぼ確実にずれると思います。
テープで、全て貼ってしまうのもありますが、その度に片付けは非効率な上に毎回、テープが勿体ない。
(常時設置が可能なら良いかもです)
ジョイントマットを敷いて、シートまで固定できれば良いですが、固定するのも無理ですし、シートがずれまくります。
ちょっとした動きだけならジョイントマットも一つの手ですね。
STEP4.
最後は、折角教えたくても、現職の都合などで中々出来ないというのが実際の所かと思います。
教室を開いて「独立」するというのもありますが、基本的におすすめは致しません。
確実に生徒入会が見込めていて、コスト面が問題なければOKです。
月謝が相当高くとれるようだったら良いでしょうが、高ければ高い分、敬遠されます。
しかし、安ければ、利益になりません。
独立してのボランティアではなかなかできる事ではありません。
あくまでボランティアは現職があるという前提があります。
レスリングを教えるとなると、教える側のそれ相応のコストとエネルギーと労力が必要となります。
しっかりとした事業計画のもとにすすめないと、いざ始めました!と言っても、長く続けれないかもしれません。
レスリングが以前に比べ普及したとはいえ、器械体操や空手や水泳やサッカーや野球などと比べると習い事の人気度では天と地の差があります。
習い事に関しても、親たちも厳選してきますので、基本的には人気所に習わせます。
どうしても、まだまだレスリングのハードルは高い現状です。
言うまでもありませんが、「レスリング」は素晴らしいスポーツと思いますよ。
やった人しかわからないと言えば、他のスポーツと一緒かもしれませんが、これだけスポーツ万能になれるスポーツも少ないのではないのでしょうか?
レスリングは万能スポーツです。
まずはやってみないとこれこそわからない。
んで、アイディアが出ました!
一番ハードルが低く、レスリング教室を開く方法!
ステップ1の通り、最低限レスリングは教えれるという前提にありますが、練習する場所は「小学校」「中学校」の体育館です。
場所時間枠は、交渉で頑張ってもらうしかありませんが、小学校などでしたら、低価格帯で実施が出来ます。
次に大きな問題の「マット」ですが、2×1mのマットを運んだり出し入れしたり、収納するのは大変です。
加えて、数百万円コストがかかります。学校などに置いたままにすることなどは無理かと思います。
ここが重要ポイント!
「エアトラック」を使用します。
エアトラックとは、空気を入れて、マットにするやつです。
器械体操やタンブリングの練習に使用されます。
このエアトラックの正方形のモデルを揃えます。
妥当的には「10m×10m」もあれば十分すぎるくらいレスリングは可能かと思います。
空気のマットにつき、多少反動はありますが、怪我防止には逆に大変良いと思います。
最も優れているのは、空気を抜いてしまえば、小さく収納できるのです。
ただ、10m×10mクラスですと200㎏位いくと考えられますので、台車などが必須です。
重さのネックはありますが、これがあれば移動教室も可能であり、複数の小学校などで教室が開く事が出来ます。
ちなみにエアートラックにセンターサークルをデザインする事も可能です。
怪我防止は当然ですが、マット運動の練習などにも大変優れています。
重量の都合で持ち運びが難しい場合は10m×2mなどを連結させるのも一つの手かと思います。
エアートラックは反動はありますが、結構踏み込み感は固く感じるのでレスリングにも十分使えると思います。
厚さは一般的に20cmのが多いです。(オーダーで何とでもなりますが・・・・)
ただ、あくまで普通のマットとは違うので、教室用のマットとして考えた方が良いと思います。
これは、すごいいい方法と個人的には思うのですが、検討中です。
ただ、日本でエアートラックを10m×10mクラスを買うと100万円は超えます。
おそらく140万位かと・・・・。
安く仕入れればこちらくらいでは可能ですが。
なんとか、上記のリンク先の金額位までには抑えれます。
このエアトラックを使用すれば、
初期投資の問題
月間のコストの問題
場所の問題
マットのコストや保管場所の問題
などがほぼ解決されるのではないかと個人的には思っています。
あとがき
方程式として
レスリングを教える人がいる+小学校などに場所の交渉が出来る+エアトラックが購入できる+エアトラックを運ぶ手段がある=レスリング教室開講
色々考えても、これがコストが一番最小限にて、リスクも一番少ない方式かと考えます。
自分も余裕が出来たら、この方法で小学校の方も考えてみようかと検討中。
なかなか、マットの問題、場所の問題がやはりネックでしたからね・・・・。
レスリング教室を開催するには、色々と問題があります。
その他、試合や合同練習や協会登録などなど色々あります。
しかし、まずこのステップを超えないと始める事は出来ません。
是非、頑張ってレスリング教室を増やしていきましょう!